人物像との同一視

私たちが持っている苦しみのすべての原因はたった一つです。それは、自分とはこういう人物だと思っている自己像と自分自身を同一視することによって起きてくるのです。

自分という人物像、自分とはこんな人間なのだという自己イメージがありますが、それは自分の体験や様々な過去の記憶をつなぎ合わせて作られたものです。

それには、自分だけでなくて、他人から見た自分のイメージというものもふんだんに加味されて、作られたものだと言えます。

その自己像には、過去の苦しい苦しい体験や、その時に感じた惨めな感情なども含まれているのは当然です。

そうしたものがすべて加算されて、自分という人物像が出来上がるのですから。いい経験もひどい経験もすべてが自分像として付け加えられていくのです。

その結果が今の自分像ということになります。そして、その自己像を自分自身であると思い込んでしまっているのが私たちであると言えるのです。

この人物像と自分自身との同一化、あるいは同一視をしている自分のことをエゴと呼ぶのです。エゴはいいにつけ悪いにつけ、その名前のついている自分を本当の自分と認識する意識なのです。

しかし、本当の本当の自分はそんな作り上げられた人物像とは全く異なるのです。それは、身体を持たない純粋な意識であると言えます。

その意識は、大きさも色も形もなく、人物としての自分が持っているあらゆる属性を持たない意識だということが分かります。

私のこの人生の目的は、その意識が本当の自分なのだと気づくことであると言ってもいいと思っています。それこそが、エゴから離れる唯一の方法だからです。

人物としての自分のさまざまな苦しみや悩みなどを、それ自身が解決することはほとんど不可能なことです。

でも、本当の自分からその人物を愛を持って見るときに、解決する必要がないということに気づくのです。それこそが、究極の解決方法であると思うのです。

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