ハートを開き、マインドを小さくする

14年前にサラリーマンを辞めて以来、知識を詰め込むために本を読むということが皆無になりました。それまでは、仕事の一部として活字を読んでいたのですから、それはそれで仕方のないことだったのですが…。

最近では、本を読む目的がすっかり変わってしまった感じがしています。それは仕事でもなければ、趣味でもない、じゃあ一体なんだろうと思ったのですが、一番近いのはこのブログを書くということかもしれません。

ブログを書くことも、本を読むことも決して必要不可欠なことではないのですが、人生の一部になってしまっているということなのですね。

本の種類にもよるのかもしれませんが、私の読み方というのは、ツーッと連続的に読むのではなく、かといってじっくりと内容を吟味しつつ読むというのでもありません。

しばらく読んでは一旦本を閉じて、目をつぶってしばらく静かにしているということを繰り返しているようです。目を閉じてる間に何をしているかというと、眠くなったら寝てしまう(笑)。

寝ないときには、それまで読んだことを感じているのでしょうね。言語というのは思考ではあるのですが、論理的に考えるというよりもハートで感じているのです。

私が読む本は、散文には違いないのですが、どこか詩のような趣があるので、文字を追うよりは行間に漂う芳香のようなものを味わっているように感じます。

もっともっと感受性が高ければ、きっと詩のようなものへと傾倒していたと思うくらいです。詩は言語を利用してはいるものの、思考よりもハートに近いものです。それが論理的ではないからです。

だから詩は素晴らしいのです。奥行があって、さまざまな人ごとに十人十色の解釈ができるのですから。それに比べて、論理は薄っぺらですね。

音楽にしても、絵画や彫刻などのあらゆる芸術は、直接ハートに向けて何かを伝える能力がありますので、閉じかかった現代人のハートを開かせる無限の可能性があるはずです。

ハートが開けば開くほど、それは同時にマインドの占める割合が小さくなることを意味し、それだけ自分の本質へと近づくことになるのです。

勿論瞑想は、場合によってはもっと直接的に本質へとあなたを向かわせることになるのです。

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