精神的に強いとは?

ときどき、「私は精神的に強い人間になりたんです!」という人がいます。精神的に弱い自分のままでは自己肯定できないし、そんな自分が嫌いなのだというわけです。

そんな時、私は「精神的に強いとはどういうこと?」と聞くことにしています。なぜなら、私にとって本当にその意味するところが急には思いつかないからです。

そうすると大抵は、辛くても泣いたり怒ったりせずに冷静な人、また一度決めたことを三日坊主で終わりにするようなことがなく、意志強固に継続していけるような人物、というような説明をされるのです。

そう言われてみれば、私自身にも思い当たるところは多々あるわけで。私の場合、三日坊主などというレベルではなくて、一日坊主であったことも山ほど経験しています。

たとえば、最近どうしようもないくらいにお腹が出っ張ってきてしまって、よ~し、これから毎日腹筋して数か月後には見違えるような体形にしてやろうと決意するのです。

告白すると、こうした決意というものはこれまでに何度となくしてきたのですが、一度として継続したことがありませんでした。初日で撃沈されてしまうのがほとんどでした。

そんなとき、私は自分に対してこう言うのです。自分が心底したいと思っていないことって、続かなくて当然だよね!人のマインドというのは、その中にあるものの中でその瞬間一番力の強いものの言いなりになるのですから。

これは単純な綱引きなのです。より力の強い方の意志が尊重されて、全体はその通りに行動することになるのです。だから、これは意志の強い弱いという問題ではないのです。

要するに、決意したことを続けられる場合というのは、それを継続したいという意志がその時に一番強い力を持っている場合であるという、単純な理由なのです。止めたいという意志が一番強ければ、止めることに当然なるのです。

ではなぜ、やろう!と決意したすぐ後に、止めたい!という強い意志が生まれてしまうのか?実はここにこそ、問題の核心があるのです。

この続きは明日また書きます。

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