社会の強者は癒しにくい

人生の中で、優位になれるような技術や、知識、資格や立場、人から高く評価されるような実績、こういったものを持ってしまうと、その人は非常に癒しが難しくなる傾向があるのです。

それはなぜかというと、そういうものに気づかぬうちにしがみついてしまうからです。本人はしがみついているなどとは決して気づくことがありませんが…。

例えば、「先生」などと呼ばれるような職業や立場だったり、アカデミックな知識を身に着けて、それを仕事にしているような場合などですね。

そういったものは、すべてがその人にとってのかけがえのない自己防衛の手段として使われてしまうために、本人の自覚のないままに執着が起きてしまうのです。

何かにしがみついている人は、そこから抜け出すことができないために、癒しを邪魔されてしまうのです。かえって、社会の弱者だと感じている人の方が、素直にセラピストの声に耳を傾けやすいのです。

それは当然のことですね。自分が変わっていくための最大の要因は、万策尽きたと感じるときや、何をやっても八方塞がりだと思えるようなときです。

自分には、「これ」がある限りは、社会の弱者なんかではないという自負があると、これまで培ってきた自分の正しさや信条、主義などを簡単には捨て去ることが難しくなるのです。

あなたの問題は、外側からやってくるのではなく、あなたのど真ん中にその種子があったのだということに気づかなければ、どうしようもないのです。

しがみついてきたものを捨て去ることはとても困難なことですね。それでも、不可能なことではありません。自分の奥深くに隠している本当の惨めさに気づいてあげることです。

その傷から目を逸らさずに、徹底的にそれを見てあげることです。

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