毎朝スポーツクラブで泳いだ後は、大好きなサウナで汗を流すのが日課となっているのですが、そのサウナの暑さの中でちょうど手頃なある実践ができるんです。
それは、暑いんだけど暑くないの実践。体中の皮膚に熱を感じていると同時に、暑さの全くないところに意識を向けていることができるんです。それが、身体との自己同化を緩めることに繋がるんですよ。
このブログを読んでいる人ならご存知だと思うんですが、自我の発生と発達は身体との同化から開始されるんですね。だから、どんな方法でもいいので身体との同化を解除することがまず先決です。
歯ブラシをするときに、それをしている自分を放っておくようにすると、歯を磨いている腕の動きを見ながら、何とも言えない違和感を覚えることがあるんです。
何だか、カニのような動きだなあなんて…。そうやって、少しずつ身体と自分の間にすき間を作って行くということです。結果として、身体との同化は緩んでくるはずなんですね。
街を歩いている時、食事している時、運動しているとき、いつでもどこでもそんな自分を放っておいてあげるを実践すると、身体とのズレを感じるようになるんです。
そして次は最難関、マインドとの同化が厳重に立ちはだかっているんですね。瞑想をしても、座禅をしても、いつまでもしぶとく残っているのが、マインドの中にある「私」という思考です。
この思考は、あまりにも自我の深い部分にあるために、思考だと見抜くことすらできないのが普通です。この思考との同化を緩めるためには、何かに反応している自分を放っておくことが役に立ちます。
腹が立っていたり、気分が悪くなって落ち込んでいたり、とにかく内面に何かしら問題が起きているときにこそ、そうした自分を丸ごと放っておくを実践することです。
初めの内は、放っておくを実践する「私」こそが、自我(エゴ)そのものなのですが、きっとそのうちには「私」との同化が緩みだすはずです。
直接的に「私」を落とすことはできないようです。だから、気になったことはどんなことでも実践してみるべし、ですね。