ヒーリング日記その10


 14回目のセッション。今日はまず大澤さんからお話を聞く。詳細は覚えていないけれど、自分なりに整理すると次のようなことらしい。

 @あるモノを見る。Aそれについての解釈、印象が頭に浮かぶ。@≠Aであり、@の直後にAをやっている(ほとんど同時に行っている)。Aを行っているのは(反応するのは)過去の自分であり、現在の自分ではない。要するに何かについて考えるとして、”思考している”のは過去の自分だから現在の自分が考えているわけではない。よって過去から引き出される体験、パターン、記憶の堂々巡りになってしまう。だから ”考える” ということには意味がない。そんな事をおっしゃったように思う。自分のことに当てはめると、ちょっと分かった気がする。というのも私は ”考え嗜癖” だから。

 私は心配性で、いろんな事にクヨクヨと思い悩むクセがある。今まで辛い事が多かったから、又辛い事が起きて苦しむのかもしれない、という恐れから来ているのだと思うが、不安なことがあると、とにかくその事が頭から離れない。先の先までシュミレーションし悪い方向にしか想像できず、心を痛め、苦しくなってしまう。まず良い方へと考えることはない、というより考える事ができないのだ。私自身の過去の記憶、体験は辛かった事、苦しかった事が大部分を占めるのだから。またひどい目に遭うのではないか、傷つけられるのではないかという思いが条件反射のように浮かんできてしまう。どうしようもないのだ。

 だけど、今まで何百時間、何千時間と ”考える(=心配する)” ことに時間を費やしてきたが、それが現状に何か良い影響を与えたかというと、殆ど何の役にも立たなかった。むしろ、不安や心配を増大させてきただけのような気がする。だから、 ”考える” 事には意味はない...そう、その通り。理屈はよく分かるのだけど、実際には難しいなあ。なんせ、”嗜癖” なのだから。過食と同じように少しずつでも治るといいのだけれど。

 さて、いよいよヒーリング。初めはいつものように大澤さんの手が熱く感じる。仰向けになって、胃に手が置かれている時、ふと、あるイメージが浮かんだ。私は大抵ヒーリング中は目を閉じている。この時もそうだったが、暗闇の中に今の室内と同じ映像(つまり台の上に仰向けになっている現在の状態から見た部屋の状況)が見える。目をつぶっているから見えるはずはないのだけれど、もし開けていたら同じような映像が見えたはずだ。色はついていなくて、全体的にセピア色っぽい感じ。

 部屋の天井から白い細い光線が下りてきて、大澤さんの頭頂へと入っていく。頭、顔、首と光はずっと大澤さんの体内を通っていき(大澤さんの身体から光が透けて見える)ハートを抜けて右肩、右腕を通り、右手の方へと進んでいく。今右手は私の胃の上に置かれているが、その右手から私の体内へと白い光のエネルギーが注入され、ゆっくりと拡散していく。私の胃の部分からパーっと白いエネルギーのようなものが胸、腹へと広がっていくのが見える。そして、突如として、そのエネルギーに色が付いた。ピンク色だ。全体はセピア色なのに、そのエネルギーだけ着色したかのようにピンク色に見える。そう感じた瞬間、ビクビクっと身体が動き始めた。小刻みに振動している感じ。今までヒーリング中にこんなイメージが浮かんだ事はなかった。そして、そのイメージ通りに自分の身体が反応している。これって一体...

 大澤さんの右手は胃から胸へ。胸が最も手が重たく感じる。のど、頭とずっと身体はビクビクと動きっぱなし。そして、びっくりしたのは耳!!両耳が大澤さんの手に覆われると、”ドゥルルルル...” と振動するモーターのような音が聞こえるではないか!!うわ、すげえ。大澤さんの両手から出る光の振動音なのだろうか。セッション後自分の両手を耳に当てても当然何も聞こえない。おかしくて、クスクス笑ってしまう。う〜ん、不思議だ。

 考え嗜癖の私は、セッションが終わってからもあれこれ考えてしまう。今日セッション中に浮かんだあのイメージは何だったのか。ヒーリングをより効果的に受けたいという私の無意識が創り出したものなのか。大澤さんは、『自分がそう感じたならそれが事実なんだよ』と言われる。でも、今までそうした不思議な体験をした事のない私は、それが事実とは、にわかには信じ難い。それに、現実的に考えて理に合わないものを受け入れるというのは困難だ。じゃあ、私が見たあの映像は一体何なのだろうか。やはり自分で都合よくイメージしただけなのか。

 でも絶対に聞こえたのは両耳のモーター音。あれは本当にハッキリと聞こえた。今まで聞こえた事なんかなかったのに。不思議だけれど、これは認めざるを得ない。