体験談その2(過去世退行)


 20代後半になったある女性は、これまで何人もの男性と付き合ってきました。彼女はどちらかというと内気な性質で、自分から男性にアプローチするよりも男性のほうからの申し出を受けて付き合うことばかりでした。


 実は私は、高校時代からすれ違ってばかりの男性のことがいつも心にあり、彼もまた私のことを想い続けていました。しかし、お互いにいつもタイミングを逃し、思いを打ち明け合うことなく 10年以上も「友達」関係を保っていたのです。 私はここ数年結婚したいという男性と付き合っていましたが、例の「友達」の彼のことが本当は好きだという気持ちに嘘がつけず、決断がつけられないまま迷うばかりでした。ところが、例の「友達」は年下の女性と付き合い始めており、私は彼を諦めるべきなのかと悩むばかりでした。

 さらに私が付き合ってきた男性というのは、私に母親になって欲しいといわんばかりの依存した男女関係を望んでいることは明らかでした。私はそんな彼の母親役をいつのまにか引き受けて、疑問を感じつつも結婚の二文字が頭を掠める日々を過ごしていたのです。  ある日、友人から催眠を受けてみたら、という気軽な誘いがあり、お試しで過去世退行でも、と、ヒーリング・オフィス・ルシッドに行くことにしました。私は「どうしていつも依存してくる男性とばかり付き合ってしまって、本当の恋愛ができないのかを知りたい」とセラピストに話しました。

 日常的に緊張の強い私は大変ナーヴァスになっており、誘った友人も多少心配しましたが、私はセラピストにお会いするとすぐに心を開くことができ、催眠状態にもすんなり入りました。  それでは、あなたの今の男性関係に関わる過去世を見てみましょう、と退行が始まります。 私はすぐに涙で頬を濡らしました。

「何が見えますか ?」
「騎士のような姿の男性で、とても大切な人です。…懐かしい…」
「恋人ですか?」
「はい、でも彼は戦いに行かなければならないと言って、去ってしまいます」

 いくつかの重要な場面を経て、私が最後に見たのは、その男性が戦いから帰ってきたにもかかわらず、屋敷の中でもう一人の男性に命を奪われる場面でした。愛する男性と引き裂かれ、そのもう一人の男性に連れ去られるところまで実に鮮明に「再体験」し、催眠のセッションを終えました。  過去世で私の恋人を殺した男性は誰だったのか、それは意外なものでした。すれ違いを重ねてきた高校時代からの「友達」の男性だったのです。では、過去世の私の恋人は誰だったのでしょう。私にはその時は分かりませんでした。

 それから数ヶ月して、私はその退行催眠の前に、あるパーティーで紹介された男性と食事に行く機会がありました。その男性とはまだ2回くらいしか会ったことはなかったものの、私は大変彼に好印象を抱いていました。彼はその日多忙で、待ち合わせにかなり遅れたのに、私はきっと会えると信じて待ち続けました。漸く彼が姿を見せ、彼の目を見た瞬間、「ああ、彼があの時の騎士だ!!」と確信しました。

  騎士だった彼が、私が求めていたひとなのかどうかはまだ分かりません。ただ、私はこれまでの男性関係を客観的に見て、今付き合っている男性との関係も、「友達」の彼との関係も手放す準備に入ったとは言えそうです。そして、依存関係ではない、本来の素直な感情で向き合える男性と出遭ったことも確かなようです。その男性と一緒にいると、これまでにない感覚なのですが、自分が好きだと思えるようになるのです。これからその人とどうなるのかは分からないけれど、この過去世退行は私にとって本当に重要なものになりました。いつか彼に、私が見たこの退行について話せる日が来るといいな、と願っています。