ルシッド版アリとキリギリス

 幼少期に誰もが一度は聞いたり本を読んだりして知っているイソップ寓話にアリとキリギリスがあります。詳細は覚えていませんが、今自分が幼い子供たちに話して聞かすとしたら、次のように改訂してみたいと思います。

 アリさんたちは、夏の暑い日に来る日も来る日も休むことなく働いて、行列を作ってみんなで食べ物を探しにいきます。食べ物がなくなる冬に備えて、額に汗をたらしながら、みんなで力を合わせて頑張っているようです。それを見ていたバッタ君がアリさんに聞きました。「アリさん、どうしてそんなに無理して働いてばかりいるの?少しは気晴らしして身体を休めたら?」それを聞いたアリさんが言いました。「バッタ君、それは勘違いだよ。僕たちは夏が大好きで、みんなで行列を作って食べ物を探しにいくのが楽しくて仕方ないんだよ。だから少しも辛いことはないし、冬に備えるためだけにやってるんじゃないんだよ。だから気晴らしはあまり必要だと思わないんだ。」バッタ君はそれを聞いてびっくりしました。自分が勝手に見た目で思っていたことと、実際とがあまりにも違い過ぎていたことに気付きました。勝手な判断で他人を評価するものじゃないなって。

 一方、キリギリスさんは来る日も来る日も大好きな音楽を楽しんでいます。楽器を演奏したり、歌を唄ったり。冬に備えることなど忘れてしまっているようです。そこで、バッタ君が聞いて見ました。「キリギリスさん、あなたを見てると毎日楽しそうに音楽ばかりやって浮かれてるようだけど、冬の準備は大丈夫なのですか?」それを聞いたキリギリスさんが言いました。「バッタ君、確かに僕は音楽が大好きだけれど、実際はそんなに楽しくはないんだよ。実はイライラしてるんだ。だって自分が本当は何をしたいのか分からないから困ってるんだ。だから毎日気晴らしに音楽ばかりやってるんだよ。浮かれてるように見えるかもしれないけれど、こんな人生少しも幸せなんかじゃない。」バッタ君はそれを聞いてまたびっくりしました。そしてもう二度と自分勝手な判断で人を評価するのはやめようと思いました。

 冬になって、食べ物がなくなって困ってしまったキリギリスさんがアリさんに助けを求めると、アリさんはこう言って快く食べ物を分けてあげました。「キリギリスさん、好きなだけ食べて言って下さい。僕たちはどうせ来年の夏も大好きな食べ物探しをして、沢山の食べ物を蓄えることができるのだから。」それを聞いたキリギリスさんは、アリさんにお礼の言葉を言ったあと、心の中で来年こそは自分のやりたいことを見つけて、アリさんのように幸せになるぞ!!と誓ったのでした。 お わ り



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