自分に言ってあげる三つの言葉

 プロフィールのところにも書きましたが、病気をして手術をした経験があるのですが、手術後退院して数ヶ月経ったある日、お風呂からあがるときにふと自分のお腹に残っているなまなましい傷跡を見ていたら、急に自分に申し訳ないことをしたなっていう強い感慨のようなものが湧いてきたことがありました。

 それは今まで味わったことのない、後悔というか、傷つけてしまった自分に対して心からごめんなさいという感情だったのです。それまでの自分をないがしろにしてきた結果なんだなと思ったときに、これからは自分を大切にしていこうという気持ちになったのです。その時、心の中で何度も自分にごめんねっていう言葉をかけていました。これも始めての経験でした。そういうことがあってからか、気が付くと自然に自分自身に対して言葉をかけてあげるようになったのです。

 人はなぜ他人に対してはありがとうやごめんなさいという言葉を言えるのに、自分に対してはあまり言わないのでしょうか?それは自分のことは自分自身だから分かっているから気持ちを伝えなくてもいいと思っているのだと思います。しかし、頭でありがたいなって何となく思っているよりも、声に出してありがとうと伝えた方が、より自分の気持ちを明確に感じることができるものです。自分に対しても言葉をかけてあげることで、分かっているつもりだった本当の気持ちをより素直に感じることができると思います。内容によっては自分に言い聞かせるという効果もあるはずです。

 日頃、人に言っている言葉、「ありがとう」、「ごめんね」そして、「えらいね」という三つの言葉を是非事あるごとに自分に言ってあげて下さい。できれば大切な人に言うような気持ちで言ってあげることです。これを繰り返していくと、自然と自分をより大切な存在なんだと思えるようになってきます。自分を大切な存在だと思えない人が自分の人生を幸せなものにするはずはありません。自分を愛しく感じる心が自分を幸せにしてくれるのです。

 例えば、やろうと思っていた癒しのワークをやれた日は、やることができた自分に「今日はえらかったね」と言えばいいのです。そして、やってもらった立場からは、「やってくれてありがとう」と言いましょう。そして、もしも今日はやることができなかったら、やってあげられなかった立場から、「やれなくてごめんね」と言えばいいのです。決して自分を責めるような言葉を言わないことです。

 このように言葉をかけてあげることを続けていくうちに、自分というものをより客観的に見つめる癖が出来上がります。そうして、いつも大切な自分に対して、ないがしろな扱いをしていないか、不当な我慢や無理を強いてないか、自分を責めてはいないかをチェックするのです。そして何となく自分が人生の脇役に回っていると感じたら、出来る限り人生の主役に引き戻して上げて下さい。それが自分のために生きるということです。

 ここまで読んできて、自分にありがとうとか、えらいねなんてとても言えないと感じた方もいらっしゃるのではないかと思います。自分なんて、何をやっても、何ができても当然だよって思っているのではないでしょうか?そういう方は罪悪感や自己嫌悪の感情を強く持っている場合が多いかもしれません。このような方こそ、自分に言葉をかえてあげる必要があるのです。

 初めは違和感があってもかまいませんので、できるだけやさしい気持ちで毎日この三つの言葉を自分に言い聞かせてあげましょう。それまでいかに自分を不当に評価してきたのかということに気づきだすと思います。気づくことができたら、きっと自分を認めて許してあげることにつながっていくはずです。



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