へそ曲がりの場合

ピンチはチャンスと言う言葉がありますね。私自身も癌を患うことをきっかけとして、人生の生き方が大きく変化したという経験があります。

人間は、ともすると楽な方へと近づきがちなのですが、たまに苦しみがやってきたり、困った事態に陥ると、それをテコにして大切な気づきを得ることができたりするのです。

私たちが自分と身体を同一視してしまっているということは、このブログで何度も書いてきました。そのために、身体の痛みを自分自身が痛い思いをしていると、見てしまうのです。

そこから脱却するためには、自分と身体の間にすき間を見出すことが必要なのです。そして、身体が気持ちいいときには、その身体と一体となっていたいと思うし、身体が苦しいときには反対に身体から逃れたいと思うものですね。

そのために、ある賢者に言わせると、身体の苦痛を感じている時のほうが、はるかに身体との間にすき間を見つけるチャンスがあるということです。これこそが、ピンチはチャンスということですね。

確かにそうなのだろうとは思うのですが、どういうわけかへそ曲がりの私の場合には、実際真逆の状態になっていることを感じています。

つまり、身体の苦痛を感じているときには、その苦しみと一体化してしまう傾向が強くて、反対に身体が気持ちいい状態の時の方が、その快感をただ見ている自分がいると分かるのです。

例えば、何とも気持ちのいいマッサージを受けている時、その快感を全身で感じていればいいはずなのに、そのマッサージを受けていない自分がいると分かるのです。

ただそれを見ている自分を強く感じることができるのです。もしも、それと同じことが苦痛のさなかに感じることができるなら、きっと身体の苦痛は半減してしまうかもしれません。

思ったようにはいかないのが、現実というものですね。それでも、勿論めげずに「ただ見ていること」の実践を続けて行くのみです。これこそが、禅なのですね。

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