夢から醒める

久しぶりにちょっと嫌な夢を見ました。夢の中の自分は、子供の部分と大人の部分が同居している感じで、なぜかみんなの前でヴァイオリンを弾かなければならないのです。

実際に小学生の頃にヴァイオリンを習っていたことがあるのですが、大人の自分はもう何十年も弾いたことがないし、弾けるはずもないのです。

そんな状態で、演奏する当日がやってきてしまって、心の底から練習していなかったことを激しく後悔するのですが、もうどうしようもない後戻りできない状態になったのです。

演奏会場への道を歩いている間に、隣にいる友人にうまく弾けないはずといった言い訳をしているのですが、もうすべてが万事休す。

そしてこのままだと、自分が恥をかくだけでは済まない、大勢の人たちに大変な迷惑をかけてしまう、断崖絶壁に追い詰められたと思ったのです。

その時、あることがひらめいたのです。「そうだ、これは夢だったと!!」夢であって欲しいではなくて、夢だということを思い出したという感じです。

それであっけなく、本当に夢から醒めたのです。朝6時くらいだったのですが、ああこれだと!とうとうできたという感慨がありましたね。

これ、実はいつかできるようになりたいと願っていたものだったのです。目覚めているこの現実の中にいて、常にこの現実、この物語は夢なのだと自覚してきたことが、とうとう潜在意識にまで浸透してくれたと。

本当にそうなら嬉しいのですが、実際はまだ分かりません。それでも、これからも常に常に自分が置かれている状態が、思考の中の物語の一部に過ぎない、つまりは夢と違わないということを意識し続けるということ。

いつかは、この現実という夢からも醒める日がやってくることを祈って…。

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