投資の元を取ろうとしない

セッションの中で、クライアントさんの様々なお話しを聴かせていただきながらいつも思うのですが、その辛い物語から本当は抜けたくないと思っているのではないだろうか、ということです。

勿論誰だって癒されてより清々しい人生へと変えて行きたいと思ってわざわざセッションに来るはずなのに、それを疑いたくなるほどに、なぜかその物語にしがみついているのです。

その執着はどこから来るのだろうか?そう考えたときに、一番納得できる理由としては、その物語にこれまで多大な投資をしてきたと思っているからだろうと。

人は投資した分だけ、その元を取りたいと思うものですね。学生の頃、毎日のようにパチンコに行っていたのですが、あの時のことを思い出すと、そのことがよく分かるのです。

もう少しで玉が出だすと感じて、もう一回もう一回とつい沢山つぎ込んでしまったときに限って、諦めがつかないというか、結局最後は一文無しになるまでやってしまう。

それと似ているのではないかと思うのです。例は悪いですが、沢山投資すればそれだけの見返りを求めて、どこまでもやり続けてしまうという人間のマインドの特徴なのかもしれません。

だから辛い人生という物語からそう易々と降りることができなくても、不思議ではないということなのですね。本当は、その物語を良くしようとする努力の代わりに、物語から降りる方向へと意識を変えることが大切なのです。

あるいは、物語から降りるという大それたことの前に、物語をもっとシンプルにしていくことは可能なのです。もしもなかなか抜け出せないという自覚があるのでしたら、自分がしてきた投資について潔くそれをドブに捨てる気になれたなら、思いの外癒しは早く進むはずだということです。

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