私たち人間のマインドの9割は無意識だと言われています。地球上のあらゆる鉱物、植物、そして動物はみな100%無意識の状態であることを見れば、人間が9割無意識でも納得できます。
ただ、人間だけが1割くらい意識的なマインドを持っているのです。その意識的な部分だけが、今この瞬間の中に深く入っていけるのです。
無意識の部分では無理なのです。だから人は、いつも過去と未来の中へと想いを広げて、その妄想の中で生きているわけです。
そんな無意識のマインドに対して、今この瞬間など取るに足りない退屈なものにしか見えないのは当然のことなのかもしれません。
過去と未来は無限に広がっているのに対して、今この瞬間など目に留まらないくらい小さなモノ。そこには、大切な夢も希望も何もない。
私たちが大好きな思い出や後悔はすべて過去にあるし、人生のゴールは勿論未来にしかないのですから、過去と未来だけが生きる支えなのです。
ではなぜ、人は今この瞬間に在りなさいというのでしょうか?それは私たちの本性が意識だからです。充分に意識的であるなら、思考はやってこれないのです。
思考がなければ、常に今この瞬間だけが真実だということを見抜くことができるのです。思考にとって興味の対象にはなれない今この瞬間こそが、無限の広がりを持っているのです。
そして純粋な意識と今この瞬間は、同じものなのですね。