罪悪感と正面から向き合う

クライアントさんとしてセッションを受けにいらして下さる方々のほとんどが、敏感タイプ、繊細で感受性の高い内面を持っていると言って間違いありません。

そして、そういう人たちに概ね共通して言えることは、罪悪感から逃げるという防衛を続けているのです。たとえばその一つに自己表現が苦手というのがあります。

しっかりと自己表現をするためには、相手の気持ちよりも自分の気持ちを優先する勇気がどうしても必要なのです。勿論、人を人とも思っていないような人は例外ですが…。

自分を優先しようとすれば、必ず相手に対して罪悪感を感じてしまうのです。自分の言動によって、相手を不快な気持ちにさせたり、傷つけてしまうと感じることもあるからです。

そうなると、人一倍繊細な人たちは殊更強く罪悪感に苛まれることになるのです。それが辛くて、自由な自己表現、自分を優先した自己表現を抑えるようになってしまうのです。

そのようなタイプの人たちが、罪悪感の奴隷にならないようにするためには、とにもかくにも罪悪感を恐れることなく、自己表現(「ノー」を言う)の練習をすることです。

これを言ったらきっと相手は悲しむに違いないと分かっていても、自分の正直な気持ちとしてそれを言いたいのであれば、罪悪感がやってくることを見越して、自己表現するのです。

罪悪感は間違いなくやってきますね。その時に、慌てずひるまず、落ち着いてその罪悪感と共にいるようにするのです。罪悪感で死ぬことはないのですから。

徹底的に罪悪感を感じるのです。そうすると、ある時不思議なことに起きてることは何も変わっていないのに、罪悪感に対する感覚に変化がやってきます。

罪悪感は決して悪いものではないと気づくのです。罪悪感が悪いのではなく、それから逃げ続けることこそが大問題だと気付けるようになるはずです。

そうなったらしめたものです。そうやって、やってきた罪悪感を一つずつ丹念に感じ尽すことができたなら、もう逃げずに好きなだけ自己表現ができるようになるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です