近頃、セッションの内容を録音されるクライアントさんが増えましたね。ホームページ上にも、録音はOKですと記載したこともあるのかも知れません。
ところが、多くの方が言うには、せっかく録音したものを、あらためて聴くかというと、どうも聴かないことが多いらしいのです。
何となく分かるような気がします。というのも、セッションではさすがにセラピストの言葉を面と向かって無視することはできないですが、本当は聴きたくないという部分もあるからです。
しかも、セッションの流れの中で、思わず出てしまった自分の本音とか、隠してきた感情が表面化した場面などがあれば、聴きたくないというのも頷けます。
そんな中でも、一生懸命に録音を聴くという方もいらっしゃるのです。ご本人によると、セッションの録音を聴くと、自分が如何に逃げようとしているかに気づくことができるのだとか。
その瞬間には、自分の防衛方法は巧みなので、ほとんど気づかずにいることが多いのですが、録音を聴き直してみて、それにはっきりと気づくということです。
私たちは他人のことはよく分析できますが、それは見る側には自己防衛をする必要がないからなのですね。そのように、自分の録音を客観的に聴くことは本当に助けになるのです。
また、催眠療法の誘導部分も録音してしまえば、それを使って独りで催眠療法のようなことをすることもできるはずです。
セッションにいらしたら、是非録音されることをお勧めすると同時に、それを聴いてみることを強くお勧めします。きっと大きな気づきを期待できると思います。