クライアントさんとお話ししていると、「自分の○○な性格を何とかしたい」と言われることがよくあります。つまり、性格を直したいということなのでしょう。
でも性格は変わらないのではないかと思って、半ば諦めてしまっている人もいます。私たちは、その人の性格こそがその人の個性だと思っているものです。
けれども、性格とは生後作られていくものであって、それは個性とは関係ありません。性格とは、私たちが幼い頃から纏ってきた着物のようなもの。
だからそれを潔く脱ぎ捨ててしまえば、自分の性格とはさよならできるのです。言葉を変えれば、人生をかけて培ってきたものへの執着を捨ててしまえばいいのです。
そのときにこそ、生まれながらに持っている個性が開花するのです。あなたのエゴが身に着けた性格を、エゴもろとも手放すとき、あなた本来の個性が顕われるのです。
個性は、存在からの贈り物であって、どんな個性でも素晴らしいものです。ほとんどの場合、その人の個性をむき出しにして生きていることはありません。
歴史上の多くの光明を得た人を見れば分かるのですが、どの人もそれ以外の人とまったく異なる個性を持っているのです。光明を得た後に、その人の個性が光り出すのですね。