自分は一まとまりの存在ではない

私たち人間は、自分のことを一まとまりの存在だと思い込んでいます。それは、肉体との同一化をしてしまっているからに違いありません。

身体は一つしかないために、自分を一人の人間とみなすことになったのです。それだけでしたら、人が苦悩することはなかったはずです。

なぜなら、苦悩とは自己の分裂からやってくるからです。その分裂とは、マインドのものなのです。私たちはマインドとも自己同化しているため、そこに苦しみが根付いたのです。

マインドは想像以上に複数に分裂しているのです。敢えて表現すれば、縦の分裂と、横の分裂です。縦の分裂とは、表面意識と潜在意識の分裂です。

意識的な部分と無意識の部分といってもいいのですが、都合の悪いことを無意識の部分へと抑圧することで、防衛してきた結果、そのような分裂が起きたのです。

また、横の分裂というのは、さまざまな人格あるいは副人格としてのまとまりがあって、それらは互いに分裂を生むことになるのです。

最も分かりやすい例で言えば、大人の自分とインナーチャイルドですね。自分は職場に行きたいと思っても、インナーチャイルドがいやだと思っているかもしれません。

どちらのパワーがそのときに勝るかで、行くかどうかの結果が変わるのです。マインドの中で綱引きしているような状態なわけですから、苦悩するに決まっています。

だから、まず自分とは一まとまりの存在なんかではないということを、はっきり自覚することです。その自覚できた自分だけが、癒しを進めていくリーダーになりえます。

自分の内側は大所帯だと分かれば、それぞれの言い分に対して聞く耳を持つこともでき、深く受け止めることができるなら、少しずつまとまりもできてきて、苦しみは減少していくはずなのです。

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