私たちは、小説を読んだりドラマを観ていたりするときに、この先どんな展開になっていくんだろうと、勝手な想像を膨らませて楽しむのです。
自分の予想が見事に当たることもあるし、まったく想定外の展開になって驚くこともありますね。いずれにしても、未来のことは分からないからこそ物語に魅力を感じるのです。
すべてが予想できてしまったなら、ヒヤヒヤしたりドキドキすることもなくなってしまい、これほどつまらないことはありません。
けれども自分の人生の場合はどうでしょうか?多くの人は、人生は安定したものであって欲しいと願っているのです。
心の中にある不安を自分の人生に投影してしまうために、安全第一主義になってしまうのです。そうなればなるほど、人生に魅力がなくなってしまうのは当然のこと。
人生を物語として見ることができるなら、先を予想できないことを不安として捉える代わりに、それこそが面白さだと感じることができるはずなのです。
そして更に言えば、人生物語の先を予想することさえやめてしまうのです。自分の目の前で今起きていることにのみ注目すること。
今日だけを十分に楽しむことができるなら、いつも新鮮な気持ちでその日を迎えることになるのでしょうね。