何で自分はいつも自分であって、他の誰かではないのだろう?こんな疑問を持ったことはないでしょうか?きっとあるはずです。
こうした疑問は、こんな自分であるよりもあの人であったら良かったのに、といった願望からやってくるものではありません。
もっとシンプルに、もっと素朴な純粋な疑問なのです。生まれてからずっとこの自分でい続けていることへの疑問なのです。
たまたま今回は自分をやっているけれど、隣の◯◯ちゃんでもよかったはずなのに、なぜずっと自分でばかりいるのだろうという疑問なのです。
この疑問はどこからやってくるかというと、「私」という個人がいるという思いの不健全さから起きてくるのです。
この世界で他に比べようもない特別な存在としての「私」という感覚こそが、そうした疑問を作り出しているのです。
その感覚、その思いがどれほど矛盾するものなのか、私たちは普段考えたこともないのです。けれども、子供ののころなどにふとした時に感じたあの違和感。
すべては間違いだったのです。単なる思い込みだったということ。真実ではなかったのです。妄想であれば、どんな不条理があろうと当たり前のこと。
こうした疑問は、ご推察の通りエゴが消えてしまえばなくなってしまうのです。エゴという特別な「私」がなくなれば、何も不都合なことはないのですから。
エゴがなくなったらどれほど自然に戻れるのか、想像するだけでとても楽しくなりますね。