思考と思考の狭間

最近では自分の部屋で過ごしている時には、一年を通してずっとエアコンをつけっぱなしにしている生活になっています。夏はクーラーで冬は暖房です。

夜寝る時にも、暖房をつけたまま寝るので、エアコンの稼働率は半端ないですね。あれが壊れたら本当に生活が成り立たないくらい依存しています。

昔大学生の頃、安アパートに1人で暮らしている時には、エアコンなんてなかったので冬はこたつ、夏は扇風機が活躍してました。

夏のテスト期間中に、暑くて扇風機を抱きかかえたまま勉強していたのを思い出します。その扇風機が勢い良く回っている時には、三枚ある羽がまるで繋がった一枚の丸い板のように見えるのです。

スイッチを切れば、次第に羽の回転が緩んできて、羽と羽の間に空間があることが見えてきますが、回転してるときには決してその空間を見ることはできませんね。

それと同じようにして、ずっと思考がグルグル回転し続けている人にとっては、一つひとつの思考がまるで連続した大きなモノのように感じるはずなのです。

けれども心を静かにする訓練をして、思考を緩めていくことができると、その時には思考と思考の間の空間に気づくことができるようになるのです。

その空間こそが、私たちの本質である純粋な意識なのです。思考が活発に動き続けていれば、思考に巻き込まれていることにさえ気づけなくなるかもしれません。

私たちは思考ではなく、意識なのだということは知識として知っているかもしれませんが、思考を緩めることができなければ、意識に気づくことはできないのです。

思考と思考の間の狭間に気づいていられる訓練をすることです。そうすれば自動的に思考の活動は低下することになるはずです。

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