私たちが目指す究極の存在があるとしたら、それは神かもしれませんね。人間は明らかに不完全な存在だから、完全を目指そうとする部分が誰にもあるのです。
そしてそれが不可能なことだとしたら、次の二つのことが考えられるのです。一つ目は、人間と神の間にはそれこそ途方も無いくらいの隔たりがあるということ。
だからどれほど努力したところで、どだいはその隙間を埋めて行くことなど到底あり得ないということです。
そしてもうひとつ不可能な理由があるとするなら、もうすでに神だからだということ。私たちの本質が神であるなら、それを目指すことは初めから不可能なことです。
そうであるものになろうとするくらい、馬鹿げたことはありません。そして真実はどちらなのかと言えば、後者なのです。
私たちが理想を求めれば求めるほど、それから遠ざかってしまうというジレンマがあるのです。あるがままを受け入れる時、自己の本質に気づくことができるのですから。
このことを深く理解するなら、ずっと続けてきた自己改善プログラムを放棄することになるでしょうね。あなたがあなたのままで在ることで、全体性は成り立つのです。