いつも変わらず在るもの

この仕事を始めたころ、人間の意識というものがどこからやってくるのかということにとても興味がありました。

いや、思い返せばもっとずっと前から気になっていたことだとわかります。ただ、この仕事を始めてから、よりそこを探究したくなったと言った方がいいのです。

あの頃、ペンローズという科学者が書いた本を読んだことがあって、何か脳の中の量子力学的なある事象によって、意識がうまれるのではないかという仮説が書いてありました。

もうとっくに詳しいことは忘れてしまいましたが、あの頃の自分にとってはとても興味深い内容だったように記憶しています。

それが今となっては、真逆であったことを知ったのです。つまり、人間の脳の機能が意識を作り出しているのではなく、まずは意識だけがあるということ。

意識こそがすべてであって、そこからこの現象界が起きて来るのです。その現象の中の1つとして、脳があるということ。

脳は、現象の1つとしての様々なエネルギーを受け取る受信機のようなものと考えられます。この世界も人間もすべては意識という土台の上に顕れているもの。

初めのうちは、こうしたことを理性で捉えていたのかもしれませんが、少しずつですが自分の感覚として腑に落ちる方はこちらだと気づいたのです。

さらに思考が止まる体験をしたとき、個人としての自己はいなくても真の自己は全く揺るがずただ在ることを知ったのです。

それこそが意識ということです。何十年生きても、どんなときであろうと少しも変わらずにずっとあり続けているもの、それが意識であり、それこそが本当の自分だったわけです。

だからたまに鏡を見て、自分の肉体の変化に驚いたとしても内面の一番奥にある意識に意識を向けさえすれば、時間を超えて実在する唯一のものを感じることができるのです。

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