苦悩の向うに気づきが待っている

幼い頃に、運よく肯定的な自己イメージをでっち上げられた人は、自分の存在価値にも気づき、大抵は思い通りの人生を生きて、死んで行くことができるのです。

それは必ずしも物理的に恵まれているということではないのですが、内面的な充足をあるレベルで感じながらの人生になるのですから、羨ましいと感じる人もいるはずです。

そういう人生もいいものですが、ただし大切な気づきを得られずに人生は終わりを迎えることになるでしょうね。なぜなら、自分の人生に深い挫折や疑問を感じずに生きるのですから。

その一方で、不運にも否定的な自己イメージを沢山与えられてしまえば、存在価値に気づくこともできずに、もがき苦しむ人生が待っているはずです。

なんで自分の人生はこうなのだろう?こんな人生だったら生まれない方がよかったと何度も思ったことがある人もいるでしょうね。

けれども、そういう苦しみの多い人生には、それなりのメリットもあるのですね。それは、大切なことに気づくチャンスがやってくる可能性があるということです。

実際のところ、そういう人の中でも真実に眼を向けようとする人はごく一部の人に限られてしまうかもしれませんが、それでも可能性はゼロではないのです。

幼い頃から不自由さや生き辛さの中で苦しんできた人に、是非聞いてほしいことがあります。それは、あなたには気づきのチャンスが近くまで来ているということ。

真実を垣間見ることができただけで、人生を憂う必要など、本当はなかったということに気づくことになるはずです。もしも、真に希望を失うことができたら、間違いなくあなたは光明を得ることになるでしょうね。

幼児退行という問題行動

何らかの事故や怪我などによって、大きなショックを受けてしまうと、そのあと幼児退行してしまうということがよく起こるのです。特に、若い頃は多いようです。

こうした現象は、西洋医学の世界でも知られているようですが、医療においてはさすがに原因についてはまったく分からずといったところなのでしょうね。

この現象は、明らかな問題行動です。このブログを以前より読んでいる方であれば、察しがつくことと思いますが、親との人間関係に問題を感じていると、何等かの問題行動が発生するのです。

ずっと本音が伝わらない感覚や、受け止めてもらえてない感覚を持ったままに、これといった大きな問題行動も起こさずに成長してしまうと、どこかの時点でどでかい問題行動が起きてしまうのです。

その目的は、親に対する子供のころからの不満感のアピールですから、幼児戻りのようになってしまうのは当然のことなのです。そのときに、親がそれを理解できるようなら、問題行動は役に立つでしょう。

けれども、気づくような親ではないからこその問題行動なのですから、その幼児戻りは親にとってただただ困った事態がやってきたと思うだけなのです。

このような大きな事故や怪我のような経験をお持ちの場合には、それが問題行動だったのではないかとまず疑ってみることです。

そうすることで、隠されていた自分の本当の想いなどを発見することができるかもしれません。それは、とても大切な癒しの気づきをもたらすことになるはずです。