何歳の頃だったのかは定かではないのですが、きっと小学校の低学年の頃だったと思うのですが、ある日自分の周囲にうっすらとした膜がかかったような感じになったのです。
このことは以前このブログで書いたこともあったのですが、今その理由が分かったかもしれないと思っています。
膜がかかったような感覚というのは、外の世界との間に薄い隔たりのようなものができて、ダイレクト感が失われたということです。
きっと自我の発達と共に、自分は頭の中にいて二つの目を通して外の世界を見ているという感覚が優位になってしまったのでしょう。
身体(頭)という鎧の窓(目)からしか外を見ることができなくなってしまったということです。間接的な眺めになってしまったのだと。
それまでは、自分の居場所が頭の中だとは感じておらず、あるがままの自分が正直に外の世界に接していたのです。
この感覚の違いを当時の自分は肌で感じていたのではないかと思うのです。そうだとすると、これは元に戻せるかもしれません。
実際、頭のあるべき場所から提示されているものをただ眺めるとき、あの幼い頃のダイレクト感が若干戻ってくれているような感じもします。
あとは練習あるのみです。もしも似たような感覚を持っている人がいたら、同じことを試してみることをお勧めします。