私たちが個人(自我)として生きている限りは、惨めさは必ずついて回るものだということを知ることです。
自我はそれとは知らずに、その惨めさから何とかして脱出しようとするエネルギーを主な原動力として生きているのです。
一番長続きするのは、その惨めさを隠し持った上で無自覚の上で、惨めじゃない自分になろうと奮闘努力することです。
これは死ぬまで継続させることができますね。ではそもそもなぜ惨めさがついて回るか、それを理解することがまずは必要なことです。
惨めさの原因となるものは、期待です。本能的なものは当然のこと、自我は心理的な期待というものを必ず持っているのです。
その期待値に対する現実との落差が惨めさとなるのです。つまり惨めさは思考により作られるものです。
実在するものではないにせよ、その思考が原因となって悲しみなどの感情が発生するので、それを直視せずにいようとするのです。
もしも自分が持っている惨めさをしっかり見つめて、それが思考による創作物だと深く理解することができたなら、生きるエネルギーが恐怖から愛へと変化するでしょう。
そうなったら、次の人生がやってくることは無くなるはずです。なぜなら、輪廻というのは惨めさの伝播だからです。