クライアントさんの中には、具体的な心配事やどちらを選ぶべきかと言った、一般的な相談事を持って来られるケースもあるのです。
困っているから相談に乗って欲しいというお気持ちは分かるのですが、正直なところ相談事をお聴きして、的確な答えを提示するのがとても苦手なのです。
もちろん正論を言えば、セラピストはご近所のご意見番と違って、癒しに特化した仕事しかできないということになるのです。
そして少し冷たいようですが、本音を言えば相談事には興味がないということと、実際に正しい答えを出す自信もないのです。
自分があまり常識人ではないという自覚もあるし、そもそも正解などというものはないと思っているからです。
今これが正解だと思って選んだことが、10年後には真逆になっているということもあるかもしれません。
ロングスパンで見た時に、何が成功で何が失敗なのかは言えなくなると思っています。だから相談事には、曖昧な答えしか出せないのです。
もっと大切な事は、起こるべきことが起きているという感覚を持つことかも知れませんね。全体性にお任せし、委ねるという感覚です。
実際私たちは全体性の一部に過ぎないのですから。これが分かれば後悔も減るし、未来への不安も小さくなるはずです。