このブログでも何度も書いていることなのですが、「見る」ということが如何に大切なことかということについて、今日も少し触れてみたいと思います。
「見る」というのは、単に肉眼を使って外側の世界にある何かを見るということではなく、その対象物に意識を向けるということを意味しています。
肉眼で何かを見るにしても、そこに意識を向けずにいるなら、実際には見ていることにはならないはずです。一点を凝視したとしても、他の何かに意識がいってるなら、見ていないのと同じなのです。
だから、「見る」とは意識を向けるということ。そして、意識を向けられた対象というのは、意識を向けた主体から離れていくのです。
というより、離れていなければ見ることはできないということでもあるのです。だから、私たちが常日頃ずっと自覚のないままにしている、自己同化に気づくためには、この「見る」ということが絶対的に必要なのです。
もしも身体に意識を向けているなら、その身体の箇所は自分から離れたものだということが分かるのです。もしもあなたがマインドの中に渦巻いている思考を見ることができるなら、そのときには自分は思考ではないと気づくのです。
そしてもしも、私たちが自分のマインドに意識を向け続けることができたなら、マインドとの自己同化を外すことがきっとできるのでしょうね。