1日のうちでいつでもいいのです。比較的ゆったりと過ごせているときにでも思い出して欲しいことがあるのです。
それは、ちょうどその瞬間に居続けてみるということ。私たちはどういうわけか、過去を思い出してみたりちょっと先の未来のことを考えるのです。
この習性は本当に驚くべきものです。忙しくしている間は分からないのですが、ちょっとでも手が空いたときに、すぐに何か始められることを見つけようとするのです。
何かしていないではいられないのです。幼い子がじっとしていられないのは、普通によく見る光景ですね。
けれども、実は大人になってもその傾向は強く残っているのです。少しお腹が空いたなあと感じたら、その感覚とともにいてみるのです。
なんだかちょっと悲しいなあと感じたら、そこから逃げずにその感情とともにその瞬間にただいることです。
過去にも未来にも逃げ込まずに、そうして唯一実在するこの瞬間とともに在るように練習するのです。
そのときにようやく、自分とはいったい何なのか?というところに意識が向くようになるのですね。