セッションに来られるクライアントさんの中には、かなりの割合で緊張が続いている方がいらっしゃいます。定常的なために、自覚があまりないという人もいますね。
そういう方にとって、自分が緊張していると気づくときには相当な強さで緊張しているわけで、だから発汗が激しくなったり、身体が震えたりするのです。
緊張というのは、ある種の戦闘態勢とも言えます。いつもの私の表現を使えば、自己防衛しているということです。本人の自覚とは裏腹に、かつての幼い自分がマインド深くで緊張しているのです。
だからこそ、大人の自分の理性では決してコントロールすることができないのです。緊張そのものは、別に悪いものではありません。必要な時には、しっかりと適度の緊張状態は必要なのです。
けれども、リラックスしようと思ったときにそれができずに、あるレベルの緊張が残ってしまうことこそが大問題だということです。
思考についても全く同じことが言えます。思考そのものは決して悪いものではないばかりか、非常に便利なツールだと言えるのです。
けれども、無思考になってマインドをリラックスしようとしても、できずにいつまでも思考が働き続けることが大問題なのです。思考が動き続けるのは、自己防衛のせいです。
身体の緊張もマインドの思考も、メリハリをつけられずに常に一定の状態が継続するなら、奥深くに巣食っている不安を安心に変えようとする防衛が原因だと気づくことです。
不安から逃げずに、安心を求めることから足を洗うことができたなら、心身ともに弛緩した状態になることができるのですね。