自我は信じることを増やしていくことで、自分を確立していこうとするのです。強く信じればそれは信念となり、それが自我の後押しをしてくれるようになるのです。
そうなったら自我は最強です。誰がなんと言おうとその自我のワールドが絶対的なものに感じられるからです。
そして自我は信じているということをすっかり忘れてしまうのです。これほど好都合なことはないですよね。
忘れてしまえば、自我にとっての真実となってしまうからです。そこから抜け出すためには、まずは知っていると思っていることをよく見ることです。
本当は知らないということに気づいた人は、ただ信じていたに過ぎないということを理解するのです。
要するに何事も信じないことです。始めから信じないでいられるなら、知っていると誤解することもないのですから。
信じれば、必ずや投影することにもなるのです。そうなると、信じているものを外側に見出すようにもなって、より厄介なことになってしまうのです。
こうなったらやはり自分は正しかったという地点に行き着いてしまうでしょう。そうなったら、もう手立てがなくなってしまいます。
信じるものは救われる…ではなく、信じるものは投影すると覚えておくことですね。