この世界の法則と言ってもいいのですが、原因があってその結果が出るのです。因果応報と言ってもいいかもしれません。
そしてこの原因と結果の関係というのは、常に原因が先にあってその後に結果が続くという形を取るのです。
当たり前ですが、原因がなければそもそも結果は発生し得ないのですから。たとえば面白いことや愉快なことを体験すると、笑いがやってきます。
何事もないのに、ただ笑うことはできません。笑うためには、それなりの原因が必要なわけです。
ところで、結果を模倣するということはできますね。つまり、原因があって笑うのではなく、笑うということを肉体を使って形だけ真似るのです。
実はこれ、会社員の頃に帰宅途中のクルマの中でやったことがあるのです。何となく気分がすぐれないまま家に帰りたくなかったので、試しに大笑いするフリをしてみたのです。
最初のうちはぎこちない笑いだったのが、次第に本当に笑っているかのように大笑いできるようになったのです。
そうしたら何と、気分が少し爽快になってくれたのです。これはどうしたことか?要するに、原因と結果がひっくり返ったわけです。
笑うということが原因となって、気分が良くなるという結果がやってきてくれたのですね。
これはどうも他にも色々と使い道がありそうです。たとえば、欲望を減らそうと思ったところでそう簡単なことではありません。
であれば欲望が大きいという原因から起こる結果を見つけて、それを反対にして利用すればいいとわかります。
思いついたことは、欲望が大きいと人は緊張するのです。だから緊張するという結果を逆手に取って、リラックスを心がけるようにするのです。
リラックスすることが簡単にできるようになり、より深いリラックスを得るコツを掴んだならば、結果として欲望は小さくなるということになるのです。
なのできっと普段から瞑想などを生活の一部に取り入れている人などは、自然と欲望が小さくなっている可能性が高いですね。是非試してみてください。