「無くて七癖」という言葉があるように、どんな人でもそれなりの癖を持っているものですね。
癖そのものがいい悪いということではないのですが、それに気づかずにいることで本人が損をしてしまうケースがあるのです。
癖にも種類があって、今日お話しするのは思考の癖についてです。「思い癖」と言ってみたり、私の場合だと「思考回路」、あるいは「思考パターン」などと呼んだりします。
要するに、決まって同じような考え方を使ってしまうということです。例えば、「自分が悪い」という思考パターンにはまっている人は多いです。
親に叱られたら、ああ自分が悪いんだなと。親が悲しんだら自分のせいだと思ってしまう。誰かに否定されても自分がいけないんだとなるのです。
それが進むと、誰かと誰かが言い争いしているのを見ただけで、何だか自分が悪いような気がするなど、私に言わせたらとんでもない自分への言いがかりです。
この「自分が悪い」という思考パターンにハマってしまうと、怒りの感情を感じることができなくなる傾向が強くなってしまい、その結果知らずに怒りを溜め込むことになるのです。
一方で、「誰かが悪い」という思考パターンを持っている人もいます。いつも自分以外の誰かが悪い、お前のせいだという思いです。
このパターンを使うと、強力な被害者意識を持って生きることになるので、人生がボロボロになってしまいます。
こういった無用な思考パターンから抜けるためには、自分の思考に気づいていてあげる必要があるのです。
そのためには、日頃から自分のパターンを覚えておいて、そこにハマっていないかをチェックする練習をすることですね。
意識的に生きることができれば、自然と自分の思考を見守ることにもなるので、是非とも実践することです。