私は非常に大雑把に、あるいは大胆に、人類を2つの種類に分けることができると思っています。それは勿論男性と女性ではありませんよ。
それは内側に意識が向く人たちと、外側にばかり気を取られている人たちです。この両者の違いは年齢と共に大きくなっていくはずです。
その理由は簡単です。前者の場合は、常に自問自答をする習慣がついているので、その時々で自分がどう感じてどう考えているかに気づきやすいのです。
自分の本心はどうなのかとか、自分のマインドはどうなっているのかということと向き合う訓練ができているのです。
一口で言ってしまえば、自分のことを丸ごと理解するようになれるということです。だから見当違いなことをしでかさずに済むのです。
一方で後者の場合は、外側で何が起きているかということに着目するため、いつまでたっても自分の素顔に気づきにくくなってしまうのです。
そんな両者の違いが20年、30年と経つにつれて、生き方に大きな違いが生じるようになるのは、想像に難くありませんね。
でも安心して下さい。後者の人生をずっと送ってきた人でも、少しずつ内側に意識を向けることを習慣づけていくことは可能なのです。
日々の生活の中で、歩いているなら歩いている自分を見るのです。食事しているなら食事している自分に意識を向けるのです。
いつどんな時であれ、このことを思い出したらすかさず意識を自分に向ける練習をすることです。最初はそれが短い時間であっても大丈夫。
要は意識が内側に向いている状態を繰り返し自分自身に体験させてあげるのです。10年経った時に、全く異なる感覚で生きることができるようになるはずです。