いつの頃からなのか、私の人生観の根底にあるものがはっきりしたのですが、それは全ては一過性であるということです。
何かしらの試練がやってきていると思っても、いずれは終わる時が必ずやってくるということを見るのです。
どれほど楽しい時を過ごしていようと、これもいつまでも続くものではないということを知りつつ楽しむのです。
もちろん当たり前のことと言えばその通りなのですが、ただそのことを強く意識できるようになったということですね。
子供の頃から自分の中にあった思いというのは、なんであれ早く過ぎ去ればいいというものです。
いつまでも続いて欲しいと思ったことが正直ないのかもしれません。これは不思議なことだと自分でも感じるのですが。
この早く過ぎ去れ!という願望と、全ては一過性という思いは、どこかで繋がっていて、それはこの生が本物ではないと感じているからなのかもしれません。
凄く嬉しい体験をしているときに、一般的にこれが夢だったらずっと醒めずにいて欲しいと思うのかもしれませんが…。
私の場合はそれでもどんどん先へ進んで欲しいのです。そして終わって欲しいと願っているのかもしれません。
死にたいのではなく、終わりにしたいということです。なぜなら、死んでもまた次がやってくるという感覚を持っているからでしょうね。
物語が終われば、そこからは永遠がやってくるという感覚でしょうか。