私たちが現実と言っているものは、実はあるがままのこの世界ではなくて、物語のことを意味しているのです。地球上に誰もいなければ、それを現実とは表現しないはずですから。
だから現実とは、何がしかの物語のことを指すのです。現実は無数の物語で溢れかえっていますが、どの物語も夢の成分と同じもので出来ているのです。
それは思考です。思考が現実という物語と夢をでっち上げている張本人なのです。思考がなくなれば、夢を見ることはなくなるし、我々の現実も消えてしまうはず。
このことは以前から知っていたのですが、今日そんなことをボーっと見ていたら、びっくり仰天するような気づきに見舞われました。
気づいたといっても、気づいたことは以前から知っていたことなのに、より深く理解することでそれは驚きとなるのですね。そして、物凄く楽にもなったのです。
気楽になるのは本当にいいことです。まず腹が立たなくなりますね。それから、困ってもそれを何とかしようという危機感が消えてしまいます。
その気づきから半日経って、少し当り前になってきてしまったのですが、それでもじっくり感じてみようとすれば、それはまたやってきてくれます。
そう、あなたもあなたの人生も夢と同じもので出来ている。残念ながら実在しないものです。もしもあなたが、今このブログを読んでいるとしても、それは実在しないのです。
ただそれが起きている。それを言葉にしてしまえば、そこから物語が紡ぎ出されてしまうのです。深く沈黙したときに、このことがおのずと理解されるはずなのです。