私たちは常に自分を中心にして物事を捉える習慣がついているのです。相手の立場や相手の気持ちを見ているつもりでも、本当は見てはいないのです。
特に子供の頃は、マインドに余裕がないために視野も狭く、自分のことを客観視することが難しいのです。
何事においても決めつけてしまう傾向というのは、自己防衛のために必要なことなのです。そうした子供の頃のマインドが残存していると、大人になってもそうした傾向が残ることになるのです。
たとえば、自分についてのこんなことを告白したら、きっと大切な人に嫌われてしまうと思って、決して真実を伝えられないでいるのです。
そんなとき、逆の立場だったらどうかを考えて見るのです。もしも相手が同じようなことで悩み、それを告白できずにいるとしたらどうでしょう。
きっと、そんなことは取るに足りないことだから、もっと早く言ってくれればよかったのにと言うかもしれません。
そのくせ、立場を元に戻して見ると、やっぱり自分が告白してしまったら、相手に否定されるという恐れが強いのです。
大人になっても、自分のことを客観視することができないと、このような立場をひっくり返したところで、その効果は見込めないのです。
自分を見つめる練習を繰り返すことで、自分との距離が少しできるようになるのですが、そうすれば自分のことを他人のことと同列に見てあげることができるようになるのです。
そうなったら、互いの立場を逆転してみることで新たな発見をすることができるかもしれませんね。