目標を持って人生を生きるようにと教えられて育った気がしています。ところが今自分の中ではっきりしているのは、人生には目標などないということ。
百歩譲って何らかの目標があるとするなら、人生を生きているつもりになっている自分の本質に気づくこと。
これは正確には人生での目標ではないですね。なぜならそれに気づいた瞬間、人生は消えてしまうからです。
そのような目標とは言えないような目標を実現するためには、とにかく自分を見つめることしかありません。
私たちは放って置けば、すぐに自分から遠くにある外側にばかり気を取られてしまうからです。
自分に気づくためには、できるだけ自分からの距離ゼロのところを見る(意識を向ける)必要がありますが、自分の肉体であっても近いだけで距離ゼロではありません。
物理的にどれほど自分に近づいたところで、残念ながら距離ゼロには到達しないのです。
自分の骨よりも、自分の内臓よりも、もっと自分に近いところがあります。そこにできるだけ継続的に意識を向けていること。
そんなことをしていると、ごく自然と瞑想状態に入ることができるようです。そしておまけとして、とても静かな境地もついてきてお得です。