クライアントさんとのセッションの時に、多くの人が陥っている間違いに気づくことがあります。
それは、自分の中の否定的な部分を肯定的なものへと変えればいいのだという勘違いです。
たとえば、すぐに自分のことを責めてしまうので、なにがあろうとも責めずにいられるようになりたい。
人を敵のように見てしまうので、それをやめて対立をなくしていきたい。人を見下すクセを直して、対等な関係性を築けるようになりたい。
嫉妬深い自分や人を罰する自分がいるので、寛容な自分になりたい等々。挙げ出したらきりがありません。
これらは全て間違いです。間違いというよりも、その願いは分かってあげられられるのですが、それではうまくいかないのです。
どうすればいいかというと、そういった否定的な自分のことを何とかしようとするのではなく、ただ観る訓練をするのです。
そんな自分が嫌なんだという代わりに、そんなマインドの部分があるということを冷静に認識することです。
そしてその部分に乗っ取られずにいられるようにすればいいのです。そのためには常にその部分を観続けること。
見守るか乗っ取られるか、2つに1つだということを忘れないことですね。見守ることこそが、唯一そこから脱出する方法なのです。