癒しという観点から見た時には、社会的な常識あるいは社会的な正しさというものが、とてもその邪魔になってしまうことがあるのです。
例えば、親を大事にしなければいけない、親を尊敬しなければいけない、親の言うことはありがたく聞かなければならない。
20歳になったらもう誰のせいにすることもできない。こういった一見すると正しいような、まことしやかな教えは沢山ありますね。
社会全体がそういうことを言っているし、親自体あるいは親戚縁者のような取り巻きなども、そうしたことを親切ごかしに言ってくるのです。
けれども、そんなものは癒しが進んだ暁にはどうにでもなるものです。そんなことよりは、自分の奥深くにある正直で素直な気持ちを大切にすることです。
素の自分と向き合うことでしか、自分を癒すことはできません。誰かに言われた、どこかで聞いた人格者然とした言葉に耳を傾けないことです。
自然に帰ること、野生に戻ること。それでも心配はご無用です。もうあなたから社会性をとってしまうことなど、到底できないのですから。
安心して、思う存分自由な自分を表現させてあげることです。そうして初めて、あなたの本当の姿がこの世に出てきてくれるのですから。
それはそれは気持ちのいい清々しいものですよ。