みなさんは自分は何も悪くないのに、どうして相手は自分を攻撃してくるのだろうと思ったことはないでしょうか?
きっとそうした理不尽な経験というのは、誰でも一度や二度はあるはずですね。このようなことに遭遇した場合に、どう対処すればいいでしょうか?
攻撃を受けていい気持ちになる人はいないでしょうから、一番手っ取り早いのはそこから退散するということかもしれません。
負けるが勝ちという言葉もあるくらいですし、戦わずしてさっさと撤退することでそれ以上その相手と関わらないでいられるので、この方法は好みの問題は別として効果ははっきりしています。
でも相手が職場の同僚や上司だったり、家族などの場合には簡単に逃げるというわけにもいかないはずですね。いやでもまた明日も顔を合わせなければなりません。
逃げられない場合には、相手と面と向き合って勝負にでるか、あるいは顔で笑って心で泣いてという感じでやり過ごすかということになります。
理不尽な人を相手取ってどんなに頑張っても、うまく解決したとしてもそれはきっと一時のものでしかなく、いずれまた同じような攻撃を受けることになるでしょう。
また、むりやり表面的に相手に合わせてしまう方法は、そういうことを何度も重ねていくうちに、我慢という自己犠牲が怒りに変わって心が病んでいってしまいます。
どちらもあまりお勧めできる方法とは言えません。うまくできるかどうかは別として、根本的な解決方法をお伝えしますね。
それは、理由がどうであれ、あなたが攻撃を受けるということは、あなたの心の中に攻撃したいという気持ちがあるということを表していると知ることです。
まずそれが第一ステップです。特に攻撃的な気持ちを隠し持っている人は、このステップを簡単には納得できないかもしれませんが、納得するしかありません。
相手は単に自分の隠し持った攻撃的な気持ちを見せてくれているに過ぎないということをしっかりと理解することです。
そうすることで、ただ攻撃を受けて傷ついてしまったという被害者の立場から抜け出すことができるのです。
そして次に、相手の攻撃的ではない好ましい部分をイメージして、その感覚で相手を包んでしまうのです。それが本来の相手の姿だとするのです。
それがうまくいくと、相手の顔つきまで変わって見えてきます。そうすると、自分の心に暖かなものがこみ上げてくるのを感じることができます。
要は、あなたが相手をどう見るかによって、その通りに相手は変貌するのです。信じがたいかもしれませんが、無理もありません。
それでも、あきらめずにこうした作業を続けていくと、いつかきっと成功させることができます。その時の嬉しさは格別なものがありますので、気長に試してみて下さい。