とことん人の幸せのために生きている人

ある人がネット上で、視聴者の質問に答えるという番組をやっていて、それを一年前くらいから見出したのですが、今もそれは続いています。

その人物は、たまに地上波のテレビにも顔を出すような人なのですが、正直な物言いをするので発言した内容を使ってもらえないことが多いらしいのです。

そのため、すべてを包み隠さずに話すことができるネットを利用しているわけです。彼は、私よりも2歳ほど年上の男性なのですが、生き方がちょうど私と真反対な感じがして、とてもとても気になる存在なのです。

気になるというよりは、大好きな人物といったほうがいいかもしれませんが、とにかく行動的、活動的な人でいつも限りなく忙しくしているのです。

睡眠時間も2~3時間くらいしかないらしいし、朝から夜中を通り過ぎて明け方まで、実務をされてるということです。

昨年の3月11日以来、背広のときには必ず黒いネクタイを着用しており、ようやく今年の3月11日を過ぎてから、普通のネクタイに替えたようです。

被災された方々が辛く苦しい思いをしているのだからと、彼もまったく同じ気持ちであるということを表わすためなのかもしれません。

昨日の番組の中で、彼が次のように話しているのを聴いて、ショックを受けたのです。それは、「自分は一度も幸福だと感じたことがないし、そんなことは考えたこともない。」というのです。

人間とは社会的な生き物であり、独りでは決して生きていくことができないし、他人の幸せだけを考えて生きることこそが、結果として満たされるのだということです。

彼はそんなことを小学生のころから考えていたそうです。私は今でこそ、その意味が分かるようになったのですが、つい最近まで自分の幸せのことしか、興味がなかったのです。

だからこそ、ショックを受けたのですね。自分が幸せになろうとすると、人は満たされることがないということです。

自分は不幸でなければいいのであって、すべては人の幸せのために生きる、それこそが唯一の満たされる生き方だということです。

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