ふつうは難しい

ふつうになりなさい。それは私の教えでもある。もしそれを教えと呼べるならだが–。というのも、今日に至るまで、教えは、あなたがたをどこかふつうでない目的に駆り立ててきたからだ。だが、覚醒した人に尋ねたら、彼らはつねにこう言ってきた。ただふつうでありなさい、と。

by osho

エゴにとって最も価値のない人間とは、ふつうと言われるような人物なのです。なぜなら、エゴにとって独自性が最も魅力があるからです。

私たちの誰もが、特別でありなさいと教えられたのです。人と違う意見を持ちなさいとか、人と違う物の見方、人と違う発想をしなさいと言われて育ったのです。

あなたでなければできない何かを発見しなさいとか、人よりも人格を高めなさい、人よりも徳を積みなさい等々。

とにかく、誰もがやれているようなことをどれほど、ふつうにできたところで、何の意味もないと洗脳されてきたのです。

ふつうでいいと思うなら、それは密かに諦めているところがあるのです。これ以上努力しても自分の実力では限界があるので、もういいやということです。

ふつうというのは、求めてもそうはならないのです。求めることをやめたときにこそ、本当のふつうさがやってくるのですから。

だからふつうはとても難しいのですね。

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