ほとんどが無意識で生きている

人間以外のあらゆる動物は、常に100%無意識状態で生きています。彼らには、自覚というものがありません。

そこが人間とそれ以外の動物との決定的な違いですね。けれども、私たち人間もほとんどが無意識で生きているのです。

寝ている間にみる夢を思い出してみて下さい。夢の中の自分は、何かに追われていたり、誰かと戦っていたりとなかなか忙しそうです。

ただし、夢の中の自分はそのことを自覚しているわけではありません。ただ夢のストーリーの中に飲み込まれているに過ぎません。

それは動物と変わりないのです。ここまでは納得してもらえると思うのですが、実は日中活動している最中も、ほとんど無意識なのです。

そんなことはない、食事中は食事している自覚はあるし、勉強中だって勉強している自覚があると言いたいわけです。

では百歩譲って、そうした自覚があるとした上で、その自覚がどれくらい続くでしょうか?1時間?1分?それとも5秒でしょうか?

私の経験では、よほど訓練を積んだとしても、すぐに自覚は消えていってしまいます。つまり意識的であり続けることは至難の技なのです。

実際、意識的であることが可能なのは、全体の数パーセント程度がいいところではないでしょうか?

是非ご自身でも試してみて下さい。ほとんどが無意識だったと分かっても落ち込む必要はありません。それくらい、人間はまだまだ自我の手中にあるということです。

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