マインドは振り子のようなもの

振り子を思い浮かべて下さい。振り子は、何も手を加えなければ、地球の引力によって下に引っ張られているだけなので、垂直に静止していますね。

指でつまんで少しだけ引っ張って手を離すと、その分だけ反対方向へと振れて、それがしばらく繰り返されて終いには停止します。

もっと強く引いてあげると、より強く反対方向へと振れることになります。ブランコなどでも同じ原理ですね。

実は私たちのマインドでも全く同じことが言えるのです。マインドの一部がどちらかに揺れると、それと同じ分だけ反対方向へと向かう部分が出来るのです。

これがマインドの分裂です。一方がどこかの方向に強く向かえば向かうほど、もう一方が同じ分だけ反対方向へと向かうことになって、バランスが取れるのです。

両者の距離が大きくなればなるほど、分裂の度合いが強くなるということです。その時、マインドは最も勢いがある状態なのです。

たとえば、自分はこうあるべきだという思いがあれば、そんなの辛いから嫌だという思いがやってきます。それが分裂です。

こうあるべきが信念のように強力であれば、その分だけ嫌だという拒絶も強くなって、分裂は大きくなるのです。

それが心を病むということです。放っておくと自然と振り子は静止するのと同じように、マインドも放っておけばいつかは分裂の度合いが小さくなって、真ん中で静かにいるようになるのです。

それが中道を生きるということです。そのとき、もうマインドは勢いがなくなって、自然と消滅していくことになるのでしょうね。


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