外側の世界と内側の世界

私たちには、世界が二つあるのです。一つは内側の世界であり、もう一つは外側の世界。馴染みのあるこの世界は外側の世界です。

外側の世界で生きているので、他人の外側のごく一部のことしか知り得ません。内側を知るすべはないのです、たった一つの例外を除いて。

その例外とは、私たちは自分自身の内側には入っていくことができます。他人の内側に入ることはできませんが、己の内側には幸運にも入れるのです。

あなたが自らの内側深くを覗き込むことができれば、それだけ外側の世界の上位の次元であるところへと近づくことになるのです。

一般常識としては、外側の世界はみんなで共有している世界であって、内側の世界というのは個人個人のプライベートな世界ですね。

けれども、内側の世界の内奥へと迫っていくことによって、個別に存在しているように見えていた意識が、実は全体性としての唯一の意識だったと気づくのです。

そこには分離という概念がありません。あなたの意識と私の意識とは同じものだったということ。無限に広がった意識の大海原なのです。

それがほんの一瞬、自分は大海原から分離した水滴だと勘違いしている夢を見ているに過ぎないのです。外側の世界に生きているという夢の中で、このことを見抜くなら一瞬にして真実に出会うことでしょうね。

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