幸不幸と至福の違い

人は誰もが幸せになりたいと願い、すでに幸せな人はもっと幸せになりたいと願っているのです。

欲しいものが手に入ったり、願っていたことが現実になれば、幸福感がやってきてくれるはずです。

逆に不幸というのは、その逆の状況によって引き起こされるのですが、幸福も不幸もいずれにしてもそうなるには理由があるのです。

つまり、〇〇だから不幸であり、〇〇だから幸せだと言う具合に。そして理由が必要なことというのは、結局のところすべて一過性であるということです。

幸せな理由は、不幸との比較によるということもあります。幸せも不幸も、どちらも人生物語の中での出来事です。

そこと全く次元の異なる至福というものがあるのです。至福には理由がまったくありません。〇〇だから至福を感じるとは言えないのです。

だからこそ、至福の状態とは永遠のものです。それが起きる理由がないのであれば、それがなくなる理由もないからです。

幸不幸が振り子のオモリであるなら、至福は振り子の支点だと思えばいいのです。幸不幸は状況によって行ったり来たりして、どこかにとどまることはありません。

振り子がどの状態であろうが、支点である至福はずっとそこにあるのです。支点が変化することはないのです。

もしもあなたが、今この瞬間の中に永遠性を感じられるのなら、きっと同時に至福をも感じ取ることになるはずです。

一過性でしかない幸せを求める代わりに、不動の至福を見出せるように意識的になる方を強くおススメしますね。

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