時空は思考にとって必要不可欠なものだということに気付いている人は少ないかもしれません。
ちょっと分かりづらい話しかもしれませんが、結構大切なことなのでちょっと書いてみようと思います。
自我は思考の寄せ集めです。だから思考が働く環境がなければ、自我は存続することができないのです。
その思考が活動するために必要となるのが、時間と空間なのです。多くの人にとって時空は元々宇宙としてそこに実在するものだという認識なのです。
けれども、思考活動というのは移動するベースが必要なのです。その移動は、空間の中を移動する場合もあるし、時間の中(過去と未来)を移動する場合もあります。
そのどちらの移動要素もなくなってしまうと、思考(自我)は立ち往生してしまい、終焉を迎えることになるのです。
だから私たちはいつもあっちへ行ったりこっちへ来たり、過去へ戻ったり未来へ行ったりを繰り返すのです。
思考が落ちたとき、思考とともに時空も落ちることになるのです。瞑想する人は表現しなくてもこのことを体験しているのです。
そのとき、自分はどこへも移動できないことを知るのです。位置も大きさもないものは移動することが不可能だからです。
それが今この瞬間に在るということの気づきですね。