現実という名の夢

私たちは、夢と現実というのをいつも対比して見ていますね。夢は作り物であって、本物ではないと思っている一方で、現実というのは正真正銘の事実であって、動かし難いものだと。

けれども、夢が作られる成分と現実の成分は同じものなのです。その成分というのは、誰もが知っている思考です。どちらも思考によってでっち上げられたものです。

なぜ現実が思考の産物なのか?それは、私たちが知っているこの現実というのは、知覚によってのみ認識することができるからです。

そして、その知覚というのは外側からの情報と、それについての解釈によって成り立っているからです。その解釈の部分を司っているのが思考なのです。

解釈抜きに、現実を見ることはほとんど不可能なことです。目の前に、バラの花が一輪あるとします。これは現実としか思えませんが、そうではありません。

バラの花というのは、あなたの思考による解釈抜きには存在できないからです。このことをあなたが認識しているこの世界のすべてに当てはめてみればいいのです。

そうすると、あなたが実在すると信じているあなたの人生だって、思考によって創作されたものに過ぎないということを認めざるを得なくなります。

思考がないところには、どんな物語も存在することができないのですから。あなたが現実だと思っているこの世界の在りようは、すべてが夢と同じだということ。

この世界は夢だというのは、そういうことなのです。あなたは、その現実という名の夢の中でどんな生活をしている気になっているのでしょうか?

どうせ夢なら、気負わずに、戦わずに、自然体でただ楽しむことができるといいですね!

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