自分に気づきのチャンスを与えてあげる

13年前に会社を辞めて、独り宙ぶらりんの状態になったときに、催眠療法のクラスに飛び込んで仲間ができたことはラッキーでした。孤独を回避できたからです。

同じような心の癒しを目指す仲間なので、目標を共有することで安心することができたのですね。その反動もあってか、クラスを卒業した後に淋しさがやってきました。

それは、クラスの仲間も同じように感じていたのでしょうね。よく連絡を取り合って、何かと理由をつけてはみんなで会って話しをしたりしていたことを覚えています。

どことなく、学生っぽいノリもあったかもしれません。癒しを題材にした話題で、お酒でも入れば互いにテンションが上がって、それは盛り上がるわけです。

けれども、いつしかそういうことも減ってきてしまいました。自分だけがそうなったのか、他のみんなも同じなのかは定かではありませんが、とにかくめっきり互いに連絡を取ることがなくなりました。

そのときに気づいたのですが、気の合う仲間とあって話し合ったり、お酒を飲んで楽しい時間を過ごすことには何の問題もないのですが、それはやはり単なる気晴らしに過ぎないと…。

気晴らしはたまには悪くはないのですが、やはり誠実に自分と向き合うことから逃げている時間でもあるのです。いつしか、そういう時間は自分にとって不要になっていったのです。

今でも、みんなでワイワイ盛り上がる時間は大好きですが、年に一回もあれば十分な気がします。安全で安心できる時間は悪くないのですが、そればかりでは気づくことができません。

安心できない場面に自分を引きづり出すということも必要なのですね。そうして、自分にさまざまなチャンスを与えてあげることです。ときには、苦い経験から多くのことを気づかせてもらえるのですから。

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