自己イメージを見限る

何かというと自分を責めてしまうという人がいますね。過去の自分の言動を思い出しては後悔するのです。

あのとき、どうしてもっとこうしなかったんだろうとか、なぜ自分はいつも人ができるようなことでもうまくできないのだろう等々。

自分へのダメ出しは決して正当なものだとは思えません。なぜなら、全く同じことをしても自分を責めない人もいるからです。

自分を責めてしまう人と責めない人の違いはどこから来るのでしょうか?この問いには真剣に向き合った方がいいと思います。

すぐに自責してしまう人の場合、実は幼い頃に作られた自己イメージにその原因が隠されているのです。

子供の頃に周囲から否定されたり放って置かれたり、怒られてばかりであれば、その子の自己イメージはとても否定的なものになってしまうのです。

そして一旦自己イメージが否定的なもので塗り固められてしまうと、特別否定するべき理由がなくても自分を責め続けることになるのです。

つまりその人が日頃どんな生き方をしていたとしても、その根底には自己否定が沈殿しているので、いつでも自分を責める準備が整っているというわけです。

その結果、何はなくとも自分を責める題材を探しながら生きているのです。そしてどんな屁理屈であってもそれを使って自分を責めるのです。

自責グセのある人は、誰からも否定されないように頑張ってみたところで、結局は自分を責めてしまうのにはこうした理由があったのです。

どんな自己イメージであれ、そのすべてが事実ではないということを深く理解することで、次第に否定的な自己イメージは薄れていくものです。

2 Replies to “自己イメージを見限る”

  1. まったくもって自分に当てはまる症例です。
    沈殿している自己否定はなかなかしぶとく。
    自分を責めるのが始まるとしばらく苛まれ、
    こんな時はどうするんだっけ?・・・そうだ、ほっておこう!となるのですが、いちいち痛みを伴う。

    まだまだ、自分と向き合うことを恐れる気持ちがあるんですね。

  2. 痛みを伴うのは、当時の痛みそのものですので、幼い自分の代わりになるべく味わってあげるといいですね。
    それと、放っておこう!を思い出すことができるなら、頑固な自責クセもそろそろ静かになってくるのではないかと思います。

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